雲のまにまに

サイクリングの面白さに目覚めた中年男性の記録を綴っています。たまに写真と登山も。

第17回Mt富士ヒルクライム 参加レポ

ロードバイクを買ってから一度は参加してみたいと思っていた、富士ヒルクライム (富士ヒル) に参加してきました。コロナ禍の中での開催で心配は尽きませんが、外での競技だし、単独参加なのでトレインを組むようなこともないので問題ないだろうと判断し、自己責任で参加してきました。

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大会前日

受付手続きや下りに必要な防寒着などの荷物を預けたりする手続きを行うため、前乗りする必要があります。12時台に到着できるように出発したのですが、小仏トンネルで起こった事故渋滞の影響で、到着したのは14時過ぎでした。

予定通り到着していたら受付だけサクッと済ませて、朝霧高原まで移動して白糸の滝まで30㎞ぐらいの軽めのサイクリングを楽しむ予定でした。

こんなコースを走る予定でした。

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今から予定していたコースを走るには時間が押しすぎていたので、予定を変更して、のんびりと受付会場で開催されていたサイクルエキスポを楽しむことに。

昨年のジロ・デ・イタリアで話題を集めたEFのダッグジャージが展示されていました。

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ロードバイクにもダッグシールが貼ってあったようです。

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いろいろな企業がブースを出展していて、室内トレーナーを体験したり、ウェアや自転車関連の小物を購入することができましたが、必要に迫られている物はなかったので、眺めるだけで何も購入しませんでした。

でも、会場を回っていたら味の素さんがアミノバイタル アミノショットを無料配布いたので、私もいただいてきました。いただいたアミノバイタル アミノショットは大会当日に有難く使わせていただいたので写真はありませんが、感謝の意を込めて商品のリンクでご紹介いたします。

ここが明日のスタート地点です。
ちなみに、計測開始地点ではなく、ここからしばらくはレースでいうところのパレードランの区間になります。

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明日は撮影できないと思うので、今のうちに愛車との記念写真を撮っておきましょう。

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受付も無事に済ませ、サイクルエキスポも一回りしたのですが、まだ、ホテルに向かうには少し早かったので、この日は河口湖まで少しだけサイクリングを楽しんできました。

軽く体を動かすこともできましたので、もう、今日することはありません。後は明日に備えてホテルでゆっくり過ごすだけです。
会場から15分ぐらいの河口湖湖畔のホテルを借りたのですが、こんな近くのホテルを予約できたのは、申し込み開始当日に予約したからでしょうか。

今日のホテルは素泊まりで予約していたので、夕飯は外で済ませなければなりません。チェックインした後に夕飯を食べるため外に出ると、曇り空でずっと拝むことができなかった富士山が顔を出してくれました。大会当日は雨の予報が出ていて、今回は富士山を拝むことはできないと思っていたので、これは嬉しいサイプライズ。

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富士山って見ているだけでテンションが上がりますね。

さて、話を戻しまして今日の夕飯ですが、山梨といえばほうとうを食べないわけにはいきません。今回は、ホテルから30分ほど歩いた場所にあった、ほうとう不動にお邪魔しました。

www.houtou-fudou.jp

こちらのお店は、ほうとうの種類が一種類しかないというこだわりのお店です。肉入りのほうとうを食べたかったので選択肢がないのは残念でしたが、馬刺しがあったので、ほうとうと共に注文しました。

これは、ビールが飲みたくなる味だ。

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ほうとうはオーソドックスな具材でしたが、とても美味しかったです。

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何より、団体客も互い違いに座るように案内していて、感染対策も徹底しているところに好感が持てました。今のご時世でも安心して食事を楽しめるお店です。

お腹がいっぱいになった帰り道では、夕焼けに染まる河口湖を観ることもできました。

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予定してたスケジュールとは異なる一日となって幸先が不安になっていましたが、予定とはまた違った楽しみを味わえ、結構いい一日になりました。

大会当日

当日は5時に起床しました。予定よりも早くに目が覚めたのですが、寝足りない感じはないので、体調は問題なさそうです。
前日にコンビニで買っておいたあんぱんで腹ごしらえを行い、6時30分ごろ駐車場に指定されていた全国育樹祭記念広場に到着しました。

話が少し変わりますが、全国育樹祭記念広場には、数年前に星を撮影に訪れたことがあります。その時は、野生動物の鳴き声(多分シカ)にビビッて、早々に撮影を切り上げて逃げ帰ったという苦い思い出が残る地なんですが、この場所が駐車場になるなんて、運命のいたずらは残酷だと思わずにはいられませんでした。
しかし、そんなトラウマに負ける訳には行きません。

その時に撮影した貴重な一枚。

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私のスタート時刻は7:45なので、30分前にはスタート地点に着いていたいところ。余裕を持って7時には会場に向かいました。

まだ降り出していませんが、雨予報だったので、ウィンドブレーカーを羽織ってスタートします。

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コース

スタートした後の話をする前にコースを紹介したいと思います。富士山5合目まで、距離24㎞、標高差1,225m平均5.2%の勾配のヒルクライムになります。

コース・アクセス | 富士の国やまなし 第17回Mt.富士ヒルクライム

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レーススタート

7:45。いよいよ、スタートの時間です。30分間のフリースタートなので、人が少なそうなタイミングでスタートしました。果たして目標の2時間切りは達成できるでしょうか。

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今回は、ウェアラブルカメラを搭載せず走ったので、残念ながら道中の写真はありません。Stravaの記録と私の記憶によるレポートになります。

計測開始地点から1合目まで

予定していた180Wのパワーで通過できるように計測開始地点の少し前から踏み込み始めて、スピードを維持した状態で計測開始地点を通過しました。1秒でも秒数を稼がないとね。
しかし、計測開始地点の料金所から1合目までのこの区間がコースの中で一番きつい勾配区間となります。ここでペースを乱すと残りは本当に地獄の苦しみとなってしまいます。しっかりペースを保つことが大切。この時点の平均FTPは187W。予定より少し高目ですが、まずまずのペースで進めています。

1合目から2合目まで

これから残りは富士ヒルの平均勾配区間になります。この区間の平均FTPは186W。ほぼ予定通りのペースで進めています。

2合目から3合目まで

途中に第一関門の樹海台駐車場を通過します。「かけのぼれ」というメッセージがプリントされた上着のスタッフさんの応援にテンションが上がります。
しかし、ここの標高は1660m。計測開始地点からの標高差は625mで、まだコースの半分しか登っていません。その現実に止めることが頭を過りますが、そんな甘い誘惑に負ける訳には行きません。完走目指して登ります。
この区間の平均FTPは178Wと予定を下回り始めました。

3合目から4合目まで

4合目直前に第二関門の大沢駐車場があります。応援されると元気が出ますね。
ペースはがくっと落ちて、この区間の平均FTPは166Wに。きついなー。

4合目からゴールまで

ここまで来くれば残りは6㎞ほどです。私のペースなら30分走ればゴールできる場所まできました。今まで小ぶりだった雨もだんだん強くなってきました。
心拍数も160後半に上がってMAXの90%に近くなっていて踏み込むことができません。ゴールまで残り2㎞ぐらいの場所に平坦区間があるのですが、そこでも踏み込むことはできませんでした。この平坦区間からラストスパートをかけられればなんてイメージをしていたのですが、結局踏み込めたのはゴール直前の僅かな距離だけでした。
この区間の平均FTPは151Wという結果で、ゴールしました。

途中で諦めてたらこの景色は望めなかった。

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リザルト

目標にしていた2時間を切ることができました!

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Stravaの情報によると、全体の平均FTPは172Wと予定していた平均FTP180Wよりも8W低い結果でしたが、目標にしていてた2時間切り、欲を言えば1時間50分切りを無事に達成することができました。

Stravaの記録はこんなリザルトです。

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参加してみての感想

人を追い抜く必要がある

速度差が大きい人を抜くのであれば、自分のペースを保ったままでもスイーと抜くことができますが、自分よりも少しだけ遅い人を抜くためには、自分のペースを上げて抜く必要があります。この抜くためにペースを上げるということを何度も繰り返しが負担になったように思います。

ボトルは1本で十分だった

Zwiftで2時間走っているときはボトル2本でも足りなくなるようなことが多々あるのですが、当日は雨模様のだったこともあり、1本飲み切ることはありませんでした。晴れていたらまた違うのかな。

腰が痛い

これは私のフォームの問題ですが、ヒルクライム中に負担がかかって腰が痛くなります。フォームについて調べてみたら、ヒルクライムでは平地よりもやや前傾姿勢をとることが必要なようです。しっかり調べてもっとヒルクライムの練習を積んでおくべきでした。今度、筑波山にでも出かけてヒルクライム用のフォームと言うのを試してみたいと思います。

雨対策が必要

雨予報だったので、下山時用にモンベルのストームクルーザーを用意していたので上着は問題なかったのですが、グローブとパンツを用意していなかったので、指先と下半身がとても冷たかったです。しっかり用意しておけばよかったと後悔しました。

下山にも時間がかかる

愚かにも下山にかかる時間を計算していませんでした。24㎞登っているのですから、下るときも当然24㎞走る必要があります。これは、40㎞/hで走っても30分はかかる距離です。それに、下山してからも、駐車場まで自走して、自転車を積み込む必要があるのに、その時間を計算していませんでした。
おかげで、レンタカーの返却時間を気にして、慌てて帰路に着く羽目になりました。信玄餅ほうとうはパーキングエリアで買いましたが、もう少しゆっくりとしたかった。今回は雨のために少しでも早く下山したかったですが、もし、晴れていたら5合目を楽しんでから帰りたかったと思ったはずなので、相当悔やんだことでしょう。

Alpeの1.5倍の時間という指標は意外と正確

Zwift最長のヒルクライムコースAlpeのタイムを1.5倍にしたタイムが富士ヒルのタイムになるという情報がネットにあったのですが、ほぼその通りの結果になりました。

Alpeのタイム:1:13:58
1.5倍した予想タイム:1:50:57
富士ヒルのタイム:1:46:00

最後に

2月からこの日に向けてZwiftで走りこんで来ましたが、その成果を記録として残せたのは嬉しいですね。でも、リアルとヴァーチャルの違いを思い知りました。
それでも、いつかは完走したいと思っていた富士ヒルを目標タイムで完走することができたのは、Zwiftの力が大きいと思います。
それに、達成感が半端ありません。この高揚感は160㎞走破したとき以来です。何歳になっても目標を成し遂げるというのは嬉しいものですね。

今のころ、富士ヒル以外に参加してみたいイベントは特にないので、今後のサイクリングをどう楽しむかが悩みどころです。

取り敢えず、今までのようにパワーを上げることは目指さず、今の走力を維持できるようにZwiftを活用しながら、江戸サイでサイクリングを楽しんで行くことになるでしょう。日も長くなってきたので、200kmのロングライドに挑戦しようかな。

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