雲のまにまに

サイクリングの面白さに目覚めた中年男性の記録を綴っています。たまに写真と登山も。

ELITE VOLANO 2017 インプレッション

私が愛用している室内トレーナー「ELITE VOLANO 2017」を購入したのは2018年のことなので、使いはじめて3年目に突入しています。

このあたりで、使用感についてインプレッションとしてまとめたいと思います。

画像引用元
エリート・ダイレクトトランスミッション・トレーナー | RIOGRANDE

 ELITE VOLANO 2017 とは

「ELITE VOLANO 2017」は、イタリアのサイクルアクセサリーメーカー「ELITE」の販売しているダイレクトドライブ式室内トレーナーです。
発売されていた「ELITE VOLANO」からマイナーチェンジされているようですが、何がどう違うのかよく分かりません。

ELITE VOLANO 2017 を選んだ理由

室内トレーナーを購入するために調べていた2018年後期は、各社からダイレクトドライブ式室内トレーナーが発売されて、「Zwift」が注目され始めたころでした。
そんな中で、ホビーレーサーたちの注目を集めていたのが「ELITE VOLANO」です。

安くても10万ぐらいするダイレクトドライブ式室内トレーナーの価格帯の中で、5万台で購入できる商品が発売されたのですから当然です。

低価格の秘密は、自動負荷が付いていないのと、アプリと同期させる「Elite Misuro B+センサー」が別売りなことですが、コースの勾配を再現する自動負荷は、「Zwift」を使うつもりがなければ、必要ありません。
私は賓脚だから30㎞巡行などできないので、「Zwift」に参加しても周りの速さに着いていけずにモチベーションを保てないのは明らかなので、自動負荷は不要だろうと、「ELITE VOLANO 2017」の価格に飛びつきました。

インプレッション

ダイレクトドライブ式室内トレーナーは静穏性が高いという話でしたが、「ELITE VOLANO 2017」も例に漏れず、とても静かです。
FTPが200W以下の賓脚レーサーなのでそもそも高出力を出すことがないのですが、200Wぐらいなら、テレビを見ながら走っていても走行音が気になるようなことはありません。

そして、純正アプリ「my E-Training」が、嬉しいことに日本語に対応しています。別売りの「Elite Misuro B+センサー」で同期すれば、FTPテストも行うこともできます。

ここからは、メリット、デメリットにまとめて詳しく紹介したいと思います。

メリット

手ごろな価格

アプリと同期することでパワーとケイデンスが計測できるようになる「Elite Misuro B+センサー」と「ELITE VOLANO 2017」を合わせても、6万円台で購入することができます。

静音性

上述の通りとても静かです。
マンションで使用していますが苦情が来たことはありません。

アプリが優秀

純正アプリの「my E-Training」がとにかく優秀です。
まず、日本語に対応しているのでメニューで迷うことはありません。

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心拍計と「Elite Misuro B+センサー」を同期させることで、自分に合ったトレーニングメニューを作成したり、FTPテストを行うこともできます。

また、ビデオ録画されたコースをヴァーチャル体験したり、Googleマップからコースを作成してヴァーチャル体験することもできます。

すべての機能を使用するには年会費が必要ですが、料金は年間 €19.99。2021年1月のレートで、2500円ぐらいと、これもとても格安です。

デメリット

振動対策は必要

軽いせいもあるのでしょうが、振動対策は必須です。対策をしないとマンションでは苦情が来ると思います。ネットで評判が高かったブルカットを使用することで、振動はほぼゼロに抑えることができます。

自動負荷がない

自動負荷が無いことは、自分に合わせたトレーニングメニューで走っている分には気になりません。

ただ、ヴァーチャル体験できるコースメニューで走ってみても、坂道で負荷が変わることはありませんので、何の面白味もありません。

また、フリートレーニングで1時間以上走り続けるのは根気が必要です。テレビを見ながら走っていても、単調な負荷のまま1時間走り続けるのは拷問に思えてきます。

GARMIN製品と相性が悪い

どうもGARMIN製品と相性が良くないように思います。
GARMINのサイコン「EDGE 530」には、室内トレーナーと同期する項目があるのですが、「ELITE VOLANO 2017」とは同期できませんでした。

また、心拍計としてGARMINのスマートウォッチ「ForeAthlete 245」を使っていますが、こちらも、上手く同期できるときとできないときがあります。原因を探ってみましたが、未だによく分かりません。

速度の計算が不正確

タイヤ周長を設定することで速度計算が行われるので、700×25C のタイヤ周長2100㎜で設定しているのですが、外で走るときと同じぐらいの負荷と感じる力で走っていても5㎞ぐらい遅く出ます。
「ELITE VOLANO 2017」の場合はそういうものだ。と割り切るか、実走に近い速度になるように、タイヤ周長を調整するれば解決できるのですが、地味にストレスを感じます。

最後に

総評としては、ダイエットやエクササイズ目的として、1時間ぐらい室内トレーナーに乗りたい人にはお勧めできる商品です。
私も、そういう目的で使用していたので、コロナ禍の自粛期間や日頃の運動不足解消にとても楽しく乗ることができていました。

しかし、私が住んでいる千葉県は江戸サイやB.B.BASEで遠出して海岸線の平坦なコースを楽しむ環境には恵まれていますが、日本でもっとも平均標高が低い県なので、ヒルクライムを楽しむということには向いていません。

昨年はダイエットが順調に進んで体重が72㎏台まで落ちてきたので、走ってみたかった富士ヒルクライムに挑戦するのも現実的になってきました。
そうなってくると、ヒルクライムの練習をしたくなるのが人情というもので、コースに合わせて変化する自動負荷機能付きのダイレクトドライブ式室内トレーナーが欲しくなるのは、当然の帰結と言えるでしょう。

ということで、ヒルクライムや「Zwift」に少しでも興味を持っているなら、素直に10万払って自動負荷機能付きのダイレクトドライブ式室内トレーナーを購入することをお勧めします。

じゃないと、私のように買い直す羽目になります。

ということで、「Tacx FLUX 2 Smart」買っちった(笑)