2018年の読書振り返り
趣味であるサイクリング、登山、写真を中心に記事を書いてきましたが、いちばん長く続いている趣味は読書だったりします。
ここ数年は読む数がめっきり減ってしまったのですが、2018年に読んだ本の中で印象に残っている本を紹介したと思います。
それまでの明日 原りょう
探偵沢崎シリーズ、14年ぶりの新刊。
今までに比べるとミステリ部分の驚きが少し弱いかなと思いますが、新作を読めただけで幸せ。
サクリファイス 近藤史恵
ロードレースを題材にした人気シリーズなので、ロードバイク乗りならご存知な方も多いでしょう。スポーツ作品ながらスポ根せずに淡々としているのですが、そこがむしろ魅力的で、シリーズを一気に読んでしまいました。
エスケープ 2014年全日本選手権ロードレース 佐藤喬
タイトルの通り、2014年の全日本選手権ロードレースのノンフィクション作品です。実際にレースを観戦しているような臨場感と駆け引きをしながらレースを進める選手の心情を味わえる傑作でした。
淳子のてっぺん 唯川恵
女性として初めて七大陸最高峰を制した田部井淳子さんをモデルにした小説。過酷な状況で生まれる人間ドラマは読み応えがあります。女子登攀クラブを設立して女性だけでエベレスト登頂を成し遂げるまでが描かれています。
クライマーズ・ハイ 横山秀夫
映画化もされた今更紹介するまでもない有名作品ですね。日本航空123便墜落事故を新聞記者の視点から描いた傑作でした。
タベイさん、頂上だよ 田部井淳子
「淳子のてっぺん」のモデルとなった田部井淳子さんが自ら記した半世紀です。小説にはない、体験したご本人ならではの迫力が文章から伝わってきました。女子登攀クラブの一員としてエベレスト登山に参加した北村節子さんの解説も必読です。
ドキュメント御嶽山大噴火
タイトルに大噴火とありますが、本書を読むと御嶽山の噴火はごくごく小規模な物であったと分かります。それでも登山中に噴火が起こってしまったら、噴石から身を守れるかどうかは運次第ということを強く感じました。活火山に登るときは、噴火警戒レベルを確かめて登山計画を変えるような臆病さが必要です。
ドキュメント御嶽山大噴火 --生還した登山者たちの証言を中心に救助現場からの報告と研究者による分析を交え緊急出版!-- 【地図付】 (ヤマケイ新書)
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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 香月美夜
「小説家になろう」の人気作品です。一度読んでいるのですが、もう一度読みたくなったので書き下ろしがついている書籍版を買って読み直しています。昭和の努力型主人公に慣れ親しんだ世代には、チートで無双する主人公よりも制約がある中で創意工夫を凝らす主人公の方に魅力を感じます。
本好きの下剋上?司書になるためには手段を選んでいられません?第一部「兵士の娘I」
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以下は、2018年に読んだ本リスト。