雲のまにまに

サイクリングの面白さに目覚めた中年男性の記録を綴っています。たまに写真と登山も。

ヤンマガを懐かしむ BACK TO THE 1990

テレビで手塚治虫氏が嫉妬深い人物だったというエピソードをやっていました。

手塚治虫さんが人気作品に嫉妬心を隠さず対抗心を燃やしていたことは有名な話なので今更なんですが、嫉妬した相手として大友克洋氏の名が出てくるのは大変珍しい。

さて、毎度のことながらタイトルとかけ離れた話を何でしているかというと、大友克洋氏の「AKIRA」が掲載されていたヤンマガが手元に残っていることをテレビを見ながら思い出したのです。

なので、引っ張り出してきました。と言っても本棚からですけど(笑)

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 ヤングマガジンとは

講談社が発行している週刊漫画雑誌。1980年6月23日創刊。創刊当初は月二回の隔週で発行されていました。

連載されていた主な作品に「AKIRA」「3×3 EYES」「シャコタン☆ブギ」「ビー・バップ・ハイスクール」があります。

yanmaga.jp

中身を見る

手元にあるのは1990年6月25日発行の通巻324号です。

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表紙と巻頭グラビアは森高千里さん。

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森高千里さんは当時21歳。

今も若々しい姿を保たれていますが、若い。髪型に年代を感じます。

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森高さんといえばコスプレというイメージなのですが、今の若い人は知らない姿かも知れませんね。

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連載作品はこちら。

長期連載作品が終わるときに巻末コメントで労うような文化は、このころはありません。

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すべてを上げていると大変なので、思い入れがある作品を何作か紹介していきたいと思います。

 

後に「パプリカ」や「千年女優」という名作アニメを生み出す今敏監督ですが、私はこの「海帰線」のイメージが強いです。

「海帰線」は人魚にまつわる物語です。一巻で完結しているしとても面白いので、未読の方は機会があったら一度読んでみて欲しい。

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「BE-BOP-HIGSCHOOL」や「柔道部物語」も連載していた時期です。

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「週刊マガジン」の宣伝が載っていたのですが、「はじめの一歩」がオズマ戦ということろに時代を感じます。

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そして、手塚治虫氏が嫉妬した作品「AKIRA」。この号に掲載されているのは最終回。捨てずに手元に残っているのもそのためです。

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コミックスはこの後にエピローグが足されていますが、雑誌ではこのカットで完結となりました。

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テレビでは、「才能があるかどうかが分かるのは年数を重ねてから」という手塚氏の言葉で締めくくられていましたが、残念ながら大友氏の長期連載は「AKIRA」が最後となってしまいました。「AKIRA」以後に書き上げた漫画は、20ページぐらいの短編数作しかありません。

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それでも、大友の名があると無視できないのがファン心理というもの。

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「描きたい絵は「AKIRA」で描いた」とインタビューで答えていた記憶があるので、漫画に対する意欲は無くなって、アニメの方に力を入れているのかも知れません。ファンとしては、ハリウッド資本でエッジの効いた作品を作れるような話が来ることを望むばかり。

 

話が脱線しましたので、ヤンマガに戻ります。

「3×3 EYES」も好きでした。

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「同・級・生」で一躍時の人になった柴門ふみ氏の読み切り。

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読者プレゼントはテレホンカード。この頃、テレカはプレゼントの定番でした。

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テレホンカードみたいに、もっと時代を感じさせるページがあったら面白かったのですが、そのような広告はありませんでした。

なので、この辺りで紹介は終えたいと思います。