雲のまにまに

サイクリングの面白さに目覚めた中年男性の記録を綴っています。たまに写真と登山も。

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てきました

クイーンを題材にした映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観に行ってきました。

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控えめに言って最高の映画でした。

 ボーカルのフレディ・マーキュリーが亡くなったのが1991年で、もう27年も前ことになります。生前のフレディを知らず、CMやドラマの主題歌としてクイーンの楽曲を耳にしたことしかない世代も多くなってきていますが、クイーンの曲の素晴らしさは今聴いても何ら色褪せないというのは贔屓目ではないと思います。

そんな数々の名曲の残したクイーンのデビューから圧巻のパフォーマンスを見せた85年のLIVE AIDまでを見事に映像化しています。

といっても、フレディ役のラミ・マレックさんが似ているようで似ていなくて違和感を覚えたり、フレディの孤独やセクシャリティがドラマの中心で、バンドとしてはフレディがソロ活動を行う期間以外は順風に描かれていて物足りなさを感じてしまったのは確か。何より、史実に基づいていますが、この映画のラストを締めくくるLIVE AIDに向けて時系列が改変されている部分は、クイーンを愛する人ほど受け入れがたいかも知れません。

ただ、この映画は伝記映画ではなく、エンターテイメント作品なのです。

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私にとってクイーンというバンドは、CDを持っている数少ない洋楽アーティストなので(他に持っているのはビートルズとデヴィット・ボウイ)、強い思い入れがあるのですが、映画のために改変された部分は気になりませんでした。(物語として出来過ぎとは思いましたけど)

 

一体なぜ、史実に基づく伝記にせず、時系列を変えてまでドラマ性を高めたかといえば、すべてはラストを飾るLIVE AIDをクライマックスにするためでしょう。

当然、ラストを飾るLIVE AIDの力の入れようは生半可の物ではありませんでした。

フレディがピアノに座りボヘミアン・ラプソディのイントロが流れた時点で、すべてが吹っ飛びました。

この映画はこの瞬間のためにあると言っても過言ではありません。LIVE AIDのパフォーマンスを再現するラミ・マレックさんに当初抱いていた違和感は微塵も感じませんでした。スクリーンに映し出されているのはクイーンそのもの。そこからのLIVE AIDシーンは涙が止まりませんでした。この完全再現されたLIVE AIDのシーンは映画史に名を刻むことは間違いないでしょう。

少し値は張りますが、IMAXシアターでこの映画を観ることができて本当に良かった。

 

これから観に行く予定の人は、本物のLIVE AIDのパフォーマンスを予習しておくと、より映画を楽しめるでしょう。

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